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多様な価値観や想い・ポリシーやこだわり、
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風土・カルチャーなど、
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働き始めるまで自分に合うかどうかわからないというバイト応募者の不安。人件費の高騰や人手不足などの採用に関する店舗や企業の悩み。そんな、働き手と店舗の双方が抱える課題解決を目的として「Baitry(バイトリー)」は生まれました。体験バイトに特化したマッチングサービスとして、世の中のアルバイト市場に変革を起こすべく、販売促進プロジェクトを牽引している営業統括責任者に、市場の課題とサービスの展望を伺いました。
PROFILE
冨田 圭介(Keisuke Tomita)
お客様から聞いていたリアルな店舗経営の課題。既存の採用チャネルでは、それを解決するのは不可能だと感じていた。
――― まずは、「Baitry」の営業統括責任者へ抜擢された経緯をお伺いできますか?
もともとBaitryというサービスの礎となる事業を運営していたスポットメイト社が、2019年5月に当社へ業務提携を持ち掛ける形で、このプロジェクトが発足しました。
経営陣との協議を重ねた結果、2019年7月に正式にUSEN-NEXT HOLDINGSからの投資が決定し、彼らの事業を支援する形で提携がスタートしました。
そして2019年8月、僕の元へ新規事業としてスポットメイトとUSEN-NEXT HOLDINGSが業務提携し、アルバイト採用システムサービスに取り組むためのリーダーとしてジョインしてみないか、とお話をいただきました。
過去に僕が開業支援の営業をしていたシーンでも、お客様から「店舗の人員不足・採用手法」のお悩みを相談される機会が多々あったんです。
高いお金を払って、アルバイト求人を媒体に掲載しているものの、結果が伴わず、経費だけがかさんでいく。採用できたとしても短期間で退職されてしまう。こんな相談をいくつも受けていました。
そんな折、Baitryの営業統括責任者を任せていただけるという話をいただいたんです。このサービスなら地殻変動を起こせるチャンスがあると直感しました。
――― 実際にお客様からリアルな店舗経営の課題を聞いていたのですね。その時には解決策が無く、もどかしい思いをしていたと。
そうです。アルバイト市場ではここ10年ほど、一定の採用チャネルが主流となり、大手数社の独占状態が続いていました。新しい採用チャネルはほとんど出てきていない、もしくは淘汰されているのが現状です。また、新型コロナウイルスが感染拡大する前までは、ワーカー側の超売り手市場が続いていました。
そんな状況の中で、店舗側の課題となっていたのが「採用費の高騰」です。独占状態だった採用チャネルへの掲載は、小さな枠でも5万円から10万円のコストがかかるのが当たり前でした。
それだけ高いお金を払って、やっと面接希望者が現れても、面接の時間は平均20分ほどです。限られた時間の中で人選を行い、マッチング度合いを見極めるにはあまりにも情報が不足してしまいます。当然のごとくワーカーと店舗側のミスマッチが多発していました。
――― お店の切り盛りで忙しい中、十分な面接時間を確保するのは難しいですよね。
そういった限られた採用チャネルを使う以外には、既にアルバイトとして働いている従業員からの紹介くらいしか選択肢がありません。その紹介に関しても、個人経営などの従業員がそもそも少ない店舗では実施することも難しいです。
高い掲載費用を払って募集をかける以外に方法がない現状は、あまりに店舗側への負担が大きいと感じていました。そこで行きついたのが、媒体掲載と従業員紹介の中間はないのだろうかというアイデアです。それを満たすのが「Baitry」です。
――― そんな、Baitryの強みは?
Baitryはアルバイトにおける体験型採用サービスという新しいコンセプトを掲げ、一度業務を体験してから就業を決めることのできる唯一のメディアです。
単発で「すぐに働けて、すぐお金がもらえる」といったサービスと誤解されがちですが、どちらかというと長期採用向けの媒体という位置づけです。一度体験することでワーカー・お店の双方にミスマッチの無い採用を実現できるというのが最大の強みですし、体験から入社という流れでミスマッチを防ぐことにより、長期採用が可能となります。
短時間勤務での日雇い希望ばかりが増え、アルバイトが定着しないといった声も多く、いまアルバイト市場に必要なのは「スポット人材」では無く、マッチング度の高い「長期就業者」なのではという結論に至りました。
――― 定着を前提に置いた採用をするためには、体験というプロセスが必要だと考えたのですね。
インターネットやスマートフォンの普及で、応募までのハードルはだいぶ低くなってきましたが、ネットに記載された情報のみで応募先を探していくため、いつまで経っても業務内容やお店の雰囲気は想像の域を超えません。
そこで「体験」というプロセスを長期採用のフローに取り入れることで、お互いを「試す」という時間が生まれます。もしマッチしなければ双方ともに離脱が可能ですし、マッチングの度合いが高ければ実際の雇用が可能となるわけです。
「働く場所」は自分の将来や人生を考える大切な場所。だからこそ「体験」という価値が職探しには欠かせないものになっていく。
――― スポットメイト社がUSEN-NEXT GROUPと業務提携し、サービスの提供をするに至った最大の理由は何だったのでしょうか?
もともとスポットメイト社はシステム開発をメインとするベンチャー企業でした。彼らはエンジニア集団ですので、システムの開発はできてもマーケティングや売り込む力はそれほど強くありません。
当グループとの資本業務提携により、USENが抱えている全国75万軒のお客様や、営業リソースをもって、業務店における人材不足という課題解決を目指しました。
さらにこの提携により、スポットメイトはマーケティングや開発体制の強化による導入店舗数の拡大をはじめ、アプリ機能の充実とサービスエリア拡大に注力することができるようになりました。
――― これまでに無かった新サービスを扱う上で、大変だと感じることはありますか?
新しいサービスは、一般的にも「認知」されてから「利用してみよう」となるまでにかなりのタイムラグが発生します。サービス自体を「良いサービスである」「必要だ」と頭でわかっていても、すぐに購買行動まで動機付けできるかというとまた別なんです。
新規事業をいくつか経験してみて思うのは、いいものを届けるのには、遅すぎても早すぎてもダメということです。提供するサービスが時代とともに成長し、需要と供給がうまい具合に交差する「ある一点」で事業が急成長します。この見極めが一番難しい。
どれだけいい商品だったとしても、その商品における信頼や評価が明確でないと、人は手を出さないんです。その証拠に、営業をしていて感じたのは、お客様同士の口コミにおける信頼度が極めて高いということなんです。自身の知人がおすすめするものは、それだけで一番のブランディング効果があります。
同じシステムでも知名度によって利用者数が変化するように、ブランドの認知度は商品にとって大きな武器となります。
Baitryに僕がジョインしたばかりの頃は、一般的にスポットのバイトという文化が世間に知られておらず、浸透していないような状態でした。そこから半年もしないうちに、日雇いバイトやスポット採用が若者たちの間でかなり身近なものに変化したように思います。
そして昨今の新型コロナウイルスの影響で、人々の働き方がさらに変化し、これからも変化し続けると思います。こうした背景もあって、僕たちはシステム開発と並行してマーケティングにもかなり注力しています。
――― Baitryというサービスの、将来的な展望を聞かせてください。
Baitryを求職者や募集側の両方での「あたりまえ」「共通言語」にすることが僕たちのミッションです。既存の競合他社へ食い込むだけでなく、体験という価値を職探しに欠かせないものにしていきたい。
世の中には様々な雇用の形がありますが、「働く場所」は自分の将来や人生を考える大切な場所であるべきなんです。
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